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手荒れとは?
手の皮膚のカサカサに乾燥したり、水ぶくれや湿疹でかゆみが出たりするほか、あかぎれなどが起きたりすることを、俗に手荒れ、専門的には手湿疹と呼びます。
手荒れの症状
手荒れの症状には大きく3つの段階があります。
初期
手の皮膚が乾燥してカサカサになり、指先の皮がむけやすくなります。また、小さな水ぶくれが現れ、かゆみを感じるようになります。我慢できずにかいてしまうと、水ぶくれが潰れてジクジクと痛みが出ます。
進行期
水ぶくれが乾燥して皮膚が厚く、硬くなります。あかぎれ、ひび割れが起こり始めます。
重症期
あかぎれ、ひび割れを繰り返すことで、さらに皮膚が厚く、硬くなって、ゴワゴワとし始めます。皮膚がはがれたり、新しく水ぶくれができたりするようになります。
手荒れの原因
手荒れには大きく4つの原因があります。
過度の刺激
繰り返し石鹸や洗剤、アルコール消毒液などを使用すると、本来皮膚が持っているバリア機能を超える刺激が加わり、手荒れを起こします。手荒れの原因の大半を占めます。
アレルギー
植物やゴム、香水、一部の金属などが原因でアレルギーが現れると、手荒れが起きることがあります。
タンパク質抗原
アレルギーとは違った仕組みで、肉や乳製品、魚などの食品、動物などに対して手荒れが起きることがあります。
アトピー
アトピー性皮膚炎を起こしている場合、皮膚のバリア機能が低下しやすくなり、手荒れの原因になります。また石鹸や洗剤、アルコール消毒液などの刺激も受けやすくなります。
手荒れの診断・治療方法
手荒れの診断
手荒れの診断では、問診やパッチテストなどによって原因を特定していきます。
手荒れの治療方法
手荒れを治癒させるには、第一に原因を回避することが重要です。過度の刺激が原因なのであれば、石鹸を使った手洗いの頻度を下げたり、洗剤を使う際はゴム手袋などを着用したりして、皮膚を刺激から守ります。アレルギーやタンパク質抗原が原因の場合は、原因物質に触れないようにする必要がありますし、アトピー性皮膚炎が原因の場合はその治療が必要です。
このうえで、乾燥を防ぐ保湿剤の塗り薬や、かゆみ・痛みを緩和するステロイドの塗り薬などを使用して対処します。