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虫さされとは?
虫さされとは、虫に刺される、咬まれるなどした際の物理的な刺激、または皮膚に唾液・毒が入り込むことにより引き起こされるアレルギー反応のことを言います。体質や刺されたり、咬まれたりした回数によっては、数十分以内に命が危険にさらされる場合もあります。
虫さされのの症状
皮膚症状
虫さされの主な症状は、痛みやかゆみのほか、赤い腫れ、蕁麻疹や水ぶくれ、しこりなどです。これらの皮膚症状は体質や刺されたり、咬まれたりした回数によって現れ方に以下の2つのパターンがあります。
即時型反応
虫との接触直後から症状が現れ、数時間で治癒するパターンです。
遅延型反応
虫との接触から1〜2日後に症状が現れ、数日~1週間で治癒するパターンです。
全身症状
稀に、虫さされによって全身に症状が出る場合があります。虫の毒成分に強いアレルギー反応が起こり、腹痛、呼吸困難、意識消失などが起きるのです。これをアナフィラキシーショックと言います。特にハチ、ムカデ、ヒアリは危険で、ハチに刺されてアナフィラキシーショックを起こし、15分もたたないうちに命を落としてしまうケースもあります。
虫さされの原因
虫さされによるアレルギー反応が起きる虫には、蚊、アブ、ブユ、ノミ、ダニ、ハチ、ムカデ、有毒の毛虫などがいます。血を吸う虫や咬む、刺す虫のほか、毛虫のように触れるだけで虫さされが起きる虫もいます。
虫さされの診断・治療方法
虫さされの診断
虫さされの診断は、問診と視診によって行います。患部の状態や痛みの有無などがわかれば、ある程度どのような虫が原因かを推測できるためです。
虫さされの治療方法
虫さされの治療では、主としてステロイドの塗り薬や貼り薬、抗ヒスタミン剤の飲み薬を使って、アレルギー反応やかゆみを抑制します。ただし、体内に虫の唾液や毒が残っていては、どんなに薬を使って治療をしても効果がありません。そのため、原因となった虫に応じて、患部を洗浄したり、冷却したりしてから薬を使うことが大切です。
また、治療によって症状が治っても、自宅などに原因となった虫が生息し続けていれば、いずれ再び虫さされになります。自分や家族の身を守るためにも、燻煙殺虫剤やスプレー式殺虫剤のほか、場合によっては専門の業者による駆除も検討してください。